【タイトル】Re-breathe Ruins
【サークル】MOYASHI TEA
ジャケットはこちら。イラストは、サークル「星猫音楽」のYohsukeさんによるものです。
見るからに民族調で、ジャケットを見ているだけで心が踊ります。
「遺跡なイメージ」と製作者さんの幹篠もやひとさんが仰っているように、曲のタイトルや内容もそれに沿ったものに統一されています。
◆トラックリスト
01. Eroded Entrance
02. Moonlit Mausoleum
03. Sandstorm Sanctuary
04. Re-breathe Ruin
05. 水底の記憶(guest)
◆感想
まず1曲目、Eroded Entrance。
「Ruin」の名前が示す通り、玄関は玄関でも「壊れた」となっています。
どこか寂しげな音色と、静かに、でも壮大に盛り上げてくるバックの音。要所要所で入るきらきらとした音も綺麗です。
朽ちた廃墟と、そこに差し込む光…そんなイメージがふと頭をよぎります。私、大好きです、廃墟。
ただ、どちらかというとそのイメージは次の曲に合っているかもしれません。こちらは昼、というかジャケットのイラストに沿った風な感覚で聴いていたのですが、次は「月明かり」とあるので夜のイメージなのでしょうか。
◆◆◆
そして2曲目、Moonlit Mausoleum。
月明かりに照らされた霊廟、ということでどことなく怪しげな雰囲気があります。
ゲームなんかに使われるとしたら、確実に地下に潜って行くタイプの暗いダンジョンで使われそうです。
右の方で鳴る音がなにかの鳴き声に聴こえてきたり。ただ、基本の音はやっぱり綺麗なんですよね。薄く重ねてあって、「ものすごい厚み!」ということはないのですが確かな深みがあります。
次曲は乾いている、そんな題名なのですが、こちらは少しじめじめした感じを受けました。
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続いて3曲目、Sandstorm Sanctuary。
聖域、とあるように出だしから人の声のような音で静かにスタート。このまま、ゆったり神秘的に行くのかな?と思っていると、ふいに軽快なテンポに切り替わります。音の数、パーカッションも一気に増えてきて、歌いながら踊っているような、そんな雰囲気に。使われている音も可愛いですね!
声が消えて、楽器のみになった時は、上を向いてぐるぐる回っているような、そんなような。
全くもってただの私の妄想なのですが、こういったイメージが頭の中にぽんっと湧いて出るような曲にそうそう出会えるものではないので、聴いていて凄く楽しいです。
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そして4曲目、Re-breathe Ruin。
CDの名前にもなっているので、これがこのCDの根幹を成しているのでしょうか。
そんな気分で颯爽と再生しました。まず、最初の弦楽器の動きに心を奪われましたよね。この予測が出来ない動き好きです。それが終わったと思ったら、次は笛の音なんかも入ってくる。口笛に似たような感じがするのは何故なんでしょうか…!気のせい、なんだろうなぁ!
ところで、題名は「蘇る遺跡」くらいの意訳でいいんでしょうか。再び息を吹き返す、そんなような。
なんとなく風を感じる、とっても綺麗な曲です。ちなみに曲の終わり方が個人的に好みでもあります。
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ラストの5曲目、水底の記憶。
こちらはジャケットイラストも担当しているYohsukeさんのゲスト楽曲です。
今までの4曲とはどこか違い、なんとなくまろやかな音楽かも。使っている音や、使い方が異なるというところもさることながら、やっぱり作曲者さんの違いってすごいなぁと感じながら。
淡いコーラスと深く、重い音色が混じる素敵な1曲でした!
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さて、こちらのRe-breathe Ruinsですが、実は2008年に製作された、もう4年も前のCDなんですね。
その頃の私はまだ同人音楽を聴いたり、ということがあまり無かったのですが、今年の春M3に勇んで出発したところ、こちらのCDがありましたのでものすごく嬉しくなり購入に至った次第なんです。
サイトさんにあるクロスフェードデモを聴いてから、しばらくループし続けたそんな思い出があります。
あんまり素敵だったので、いつか見かけたら絶対に買ってやると闘志を燃やしたそんな冬。
もやひとさんの曲も、Yohsukeさんの曲も別々に知り、共に好きになった作曲家さんです。
そんなお二人の楽曲が1つになっている、これは買わないわけにはいかないじゃないですか…!
がちがちのまさに民族調!のような曲が好きな方よりは、ゲームの遺跡フィールド曲が好き、といった方におすすめしたいCDだと思います。ちなみに私は、どちらも大好きです(笑)
お値段も500円と、本当にその値段でいいのかと私の方の顔が引きつったお手頃価格です。
なんなら言い値で買いますのに!!とか言ってみたかったです。言ってみたかったんですが、恥ずかしさと、何より財布の心もとなさに口が裂けても言えませんでした。
同人音楽の良さは、このコストパフォーマンスにもあるのかも知れませんね!少なくとも、大好きな曲をこの値段で聴けるということは幸せです。至福です。
私の説明がだいぶ分かりにくいことになっていますが、興味を惹かれた方はご自分で聴いて、確かめてみて下さいませー!
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